「第23回米・食味分析鑑定コンクール：国際大会in富士山」が、ふじのくに静岡県で開催されますことを心からお慶び申し上げます。

開催地の小山町は、世界遺産富士山の名水、冷涼で寒暖差のある気候、さらには生産者の皆様のたゆまぬ御努力により、「ごてんばこしひかり」という本県屈指のおいしいお米の産地となっております。

また、富士山を背景に、町内の美しく整備された水田が織りなす四季折々の素晴らしい風景は、この地を訪れる人々の心を和ませてくれます。

富士山の懐に抱かれ、桃源郷とも讃えられる小山町において、２年連続で伝統ある本コンクールが開催されますことは、本県にとりましても大変喜ばしいことでございます。日本国内のみならず、世界中から生産者自慢のお米が出品され、食味が分析・鑑定されることは、日本が誇るお米のおいしさに、さらに磨きがかかり、お米の消費拡大にもつながることが期待されます。

近年、ＳＤＧｓや脱炭素が世界的な潮流となっています。縄文時代後期から我が国で行われてきた水田農業は、生物の多様性、美しい景観、水害の軽減といった多面的機能を有する世界に冠たる持続可能な農業です。先人の努力と英知を受け継ぎ、お米づくりに真摯に取り組まれている生産者の皆様に、心より敬意を表します。

結びに、本大会に参加された皆様の御健勝とますますの御活躍を祈念いたしますとともに、開催に御尽力された関係の皆様に深く感謝申し上げます。

まずは、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

本年は、昨年より続く新型コロナウイルス感染拡大のため、過去に例を見ない厳しい社会情勢に大勢の方が苦慮している状況です。さらに気候変動による猛暑は農産物に被害をもたらし、大きく環境や気候が変化する中、どのように対応すれば乗り越えられるのかは、農業を含め私達の大きな課題と言えます。

このような現状をふまえ、コロナ対策を見据えつつ安全に配慮し、第23回　米・食味分析鑑定コンクール：国際大会in富士山を昨年に引き続き、静岡県小山町にて開催致します。

「困難な時こそ、人間は新しい発想と創造が生まれ進化できる」と信じ、無観客開催が決定いたしましたが、ご助力頂いております多くの関係者の皆様と一丸となり、皆様に感動を与えられる大会の成功を目指し、YouTubeでの配信を含め、あきらめずにあらゆる努力をさせて頂く所存です。

生産者の皆様も様々な困難を抱えておられるかと思いますが、現状に大きな変化をもたらすチャンスとしてご出品頂き、「入賞」や、最高の栄誉であります「世界最高米」に選ばれる感動を味わって頂きたいと考えています。

安全、美味しさ、をグローバルに発信し、日本米を未来に夢がある産業に育ててまいりましょう。

「未来に夢がある一歩に挑戦！」ご出品を心よりお待ち申し上げます。

富士山大会実行委員会委員長より御挨拶申し上げます。

本大会の開催地である静岡県小山町・御殿場市は、世界遺産である富士山東麓に広がる田園地帯にあり、富士山の豊富な伏流水と冷涼で寒暖差のある気候を利用した水稲栽培が盛んな地域です。

さて、昨年度の第22回大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客での開催（食味官能審査のみ実施）となりましたが、次回以降の開催地の御理解・御協力をいただけたこともあり、第23回大会についても引き続き当地区での開催することとなりました。そこで、お米のオリンピックと称される本大会を当地で改めて盛大に開催し、全国の生産者の皆様に、日本の米づくりの素晴らしさと、金太郎生誕の地らしく、「元気」と「活力」を国内外の皆様に伝える、そんなメッセージをここ「富士山」から発信することを目標に、実行委員会が一丸となって皆様を迎える準備を進めてまいりました。

しかしながら、国内外において新型コロナウイルスの感染が拡大し、収束する傾向が見えず、皆様をお迎えし、盛大に大会を開催することが難しい状況となり、大変残念ではありますが、今年度の第23回大会においても食味官能審査のみを無観客での実施とさせていただくことにいたしました。

歴史と伝統のある大会の名を汚さぬよう、スタッフ一同しっかりと取組んでまいりますので、引き続き多くの出品をお待ちしております。

皆様の御理解と御協力よろしくお願い申し上げます。