お米のデータ集


 米主要品種と特性

        品種と特性

        お米の話





   キヌヒカリ     ササニシキ     日本晴     むつほまれ     コシヒカリ     きらら     新形質米

         
               


品種・産地・栽培法の違いで
食味はどのように異なりますか?



                                              堀末 登・丸山 幸夫(農業研究センター)氏研究報告



品種特性

銘 柄 区 分 育成年 育成地 主な生産地 食味・食味値・粘り 系  統 塾 期 耐冷性 耐倒伏性 収  量 粒  形 千粒重 摘    要
あかね空 うるち 1991 愛知農総試 埼玉・群馬・佐賀 コシヒカリから受け継ぎ良好 コシヒカリ・月の光 極早生の晩 やや弱 中粒 外観品質はコシから受け継ぎ良好
あきげしき うるち 1997 宮崎総農試 熊本 日本晴より良く、ヒノヒカリ程度 西海199号・ヒノヒカリ 早生の晩 ----- 日本晴と同程度509kg 中形・大粒 日本晴よりやや重い 九州での潅水直播きに適する。
あきたこまち うるち 1984 秋田農試 秋田・岩手・山形 上の中、極良、独特の粘り、冷めても食味良 コシヒカリ・奥羽292号 早生の晩 中〜やや強 中〜弱 小粒 22.8g 外観品質は良好、 地元秋田県では、シェア78%
アキツホ うるち 1972 東海近畿農試 奈良・高知 食味不十分 日本晴・ヤマビコ 早生〜中生 ----- 日本晴よりやや劣る 中形・やや細長い 酒造用かけ米として利用される
アキニシキ うるち 1972 北陸農試 栃木・埼玉・神奈川 コシと日本晴の中間上の下で良好 マンリュウ・コシヒカリ 中生 ----- やや強 多肥で多収量 中形・やや小粒 日本晴より軽い 外観品質に優れ、炊飯光沢がよく、粘りすぎないので寿司米に向く
秋の詩 うるち 1998 滋賀農試 滋賀 日本晴より良くコシヒカリ・キヌヒカリ並 吟おうみ・コシヒカリ 中生の晩 ----- やや弱 日本晴を上回る多収 中形 日本晴よりやや大きい
アキヒカリ うるち 1976 青森農試藤坂 新潟・岡山・千葉 中また不十分、粘りやや弱 トヨニシキ・レイメイ 早生の中〜早生の早 やや弱〜中 多収 中形 21.2g 外観品質は中の中、不適地にまで普及して品質低下を招いた
朝の光 うるち 1987 愛知農総試 埼玉・群馬・栃木 むさしこがね・日本晴を上回る 黄金晴・F1 中生の晩 日本晴より高い 中形・中粒 日本晴より0.5g程度軽い
あさひの夢 うるち 2000 愛知農総試 かおり同等の評価 あいちのかおり・月の光 ヤマホウシに替わり普及を図る。潅水直播に適する。
味こだま うるち 1997 新潟農試 新潟 コシヒカリ並み コシヒカリ・新潟14号 中生 ----- やや強 コシヒカリより優れる コシヒカリ並み タンパク、アミロース含有量共に低く、良質・良食味でいもち病に強い直播き栽培に適している
うるち 1991 北海道上川農試 北海道 きらら以上の食味、上の中の上、粘り極めて強い 永系84-271・キタアケ 中生の晩 中〜やや強 概ね少ない 中形 1998年後継品種はなぶさ登場で減少に向かう。アミロース含有量15%と低アミロース、煎餅、団子に適。高温登熟で糯状になる。
いわた11号 うるち 1998 日本たばこ産業 福島・栃木・茨城 コシヒカリよりあっさりしている コシヒカリ・葵の風 早生の晩 やや強 やや弱 コシヒカリよりやや小粒 消化しやすいグルテリンが半分、消化しにくいプログラミンが3培、タンパク含有量は一般米の半分4%以下
いわた3号 うるち 1994 日本たばこ産業 岡山・滋賀 ヒノヒカリ並かそれ以上 葵の風・あきたこまち 中生 ----- 黄金晴と同等 葵の風、あきたこまちの良食味に着目して育成
うこん錦 うるち 1950 愛知農試 三重 秀峰・農林22号 中生 ----- 安定性が高い 酒造用かけ米としての評価は高い
オオセト うるち 1979 中国農試 香川・徳島 奈系212号・コチカゼ 早生 ----- 多収量 中形・粒に厚みがある 23〜24gと重い 少肥栽培や痩せ地では少収となる。醸造掛け米として適性
大 空 うるち 1972 愛知農試 三重 上の下 山路早生・コシヒカリ 早生 ----- 安定多収 中形丸み
おきにいり 新形質 1996 東北農試 宮城・秋田 アキタコマチ・ササニシキと同等上の中 中部47号・奥羽313号 中生の晩 多収 中形・ササニシキよりやや大粒 いもち抵抗性耐冷性の強い品種として育成
亀の尾 酒造米 1872 個人 阿部亀治 新潟 上の中 冷立糯より選抜 晩生 ----- 明治26年山形県の阿部氏が育成した。品種改良で姿を消したが酒造メーカー主導で復活
岐系108号 うるち 1995 岐阜農総研センター 岐阜 ハツシモと同程度、上の中 ハツシモ・月の光 晩生の早 ----- 大粒 ハツシモよりやや小さい ハツシモの食味を取り入れながら縞葉枯病の抵抗性を改良。関東・東海以西の潅水直播きに適する。
キヌヒカリ うるち 1988 北陸農試 滋賀・兵庫・茨城 コシヒカリ並、上の中 F1・ナゴユタカ 中生の早 コシヒカリ大空と同程度 中形・中粒 コシヒカリより重い 外観品質はコシヒカリを上回り、北陸、関東から九州における潅水直播きに適する。
キヨニシキ うるち 1970 東北農試 秋田・山形 中の上、良、こまちより劣る中 ササニシキ・奥羽239号 中生〜中生の中 弱〜やや弱 安定多収量 やや円く・中粒 ササニシキよりやや大きい 耐冷性に弱く山間高冷地には不向き
きらり宮崎 うるち 1994 宮崎総農試 宮崎・熊本 コシと同程度で上の中、良食味 ひとめぼれ・コシヒカリ 極早生 ----- やや強 中形・小粒 コシヒカリよりやや重い
吟おうみ うるち 1991 滋賀農試 滋賀 日本晴よりタンパク、上の下 西海146号・ヤマチカラ 中生の晩 ----- やや強 多収量 中長形・大粒 25.3 g程度 米の成分から酒造用原料米としての適性が高い
こいもみじ うるち 1998 広島農試 広島 ひとめとこまちの中間 サチイズミ・ふ系141号 極早生 極強 やや大粒 広島県の標高350〜600mの地帯に適する。
黄金晴 うるち 1980 愛知農総試 静岡・愛知・長崎 日本晴れ同等かやや上回る 日本晴・喜峰 早生 ----- 極強 多収量 日本晴より小さくやや小粒 多肥栽培では乳白米の発生する場合がある。温暖地から暖地の平坦部〜浅い山間部に適。関東・東海以西の潅水直播きに適する。
コガネヒカリ うるち 1982 宮城古川農試 鳥取・岩手 良食味安定、トヨニシキ、キヨニシキより上回る 初星・奥羽295号 早生 やや強 やや大粒 トヨニシキ、キヨニシキより重い 東北中南部の平坦地及び太平洋沿岸地帯に適する。
コガネマサリ うるち 1976 宮崎総農試 香川・愛媛・徳島 日本晴と同程度の上の下 日本晴・黄金錦 中生 ----- 黄金錦を上回る多収 中形・やや小粒 ヒノヒカリと同程度 岐阜県以西の西日本の中山間から、山麓地及び準平坦地に適する。
コシヒカリ うるち 1956 福井農試 新潟・茨城・栃木 最高ランクの上の上 農林22号・農林1号 中生〜極晩生 極強 極弱 普通 中形・キヌヒカリよりやや小粒 外観品質は良質上の下、光沢も良く、気象条件による品質変動は小さい。北陸及び関東以西の平坦地、西南暖地の早期栽培に適する。
越みのり うるち 1967 新潟農試 新潟 コシヒカリ並み極良 千秋楽・コシヒカリ 中生 ----- 新潟県の平坦肥沃地に適する。晩植栽培や直播き栽培に向く。
サトホナミ うるち 1981 宮城古川農試 宮城 ササニシキに近い トヨニシキ・ササニシキ 中生 多収品種 トヨニシキに似ている トヨニシキよりやや軽い
さわかおり うるち 1995 高知農技センター 高知 玄米で香らないが炊飯で発現 黄金晴・ヒエリ 中生の晩 やや強 21.7gと一般うるち並み 高知県の平坦地から中山間地に適する
さわのはな うるち 1960 山形農試尾花沢 山形 上の下 農林8号・a.b.c 中生の晩 やや強 やや大粒 山形県の平坦地に適する
白雪姫 うるち 1988 岐阜農総研センター 岐阜 コシヒカリ並み 星の光・中部52号 中生の中 ----- やや細長・大粒 炊飯光沢は良い
スノーパール 新形質 1999 東北農試 福島・秋田 ひとめぼれより粘り強い 74WX2N-1・レイメイ 中生の中 やや弱 やや弱 トヨニシキと同程度やや多収 東北のこまち栽培地帯に適する。冷飯食味が優れ、冷凍米飯など加工用に適している。登熟期の気温によりアミロース含有量変動
たかねみのり うるち 1984 秋田農試 岩手・福島・秋田 上の下 アキニシキ・ヨネシロ 早生の中 やや強 中円形・中粒 岩手中北部、福島山間冷害常習地帯など山間涼冷地に適する。良食味品種の普及で減少
チヨニシキ うるち 1985 愛知農総試 福島・茨城・愛知 トヨニシキを上回る 初星・トヨニシキ 中生 やや強 多収量 中形・やや大粒 福島、茨城、愛知、三重、沖縄県でトヨニシキに置き換普及したが初星などに替わり減少。関東東海以西の潅水直播きにやや適する。タンパク含有量低い
チヨホナミ うるち 1987 宮城古川農試 宮城 ササニシキ並みの良 アキホマレ・コガネヒカリ 中生の中 多収 宮城県の標高100m以下の全域、岩手中南部中間地に適する。
月の光 うるち 1985 愛知農総試 栃木・埼玉・群馬 日本晴にまさり良好 黄金晴・F1 中生 ----- 極強 多収量 中粒 日本晴より0.4g程度軽い 関東、東海、近畿地方の縞葉枯病発生地帯に適する。
十和錦 うるち 1957 個人 上山岩雄 高知 香り米ながら100%炊飯で食べられる 黄金錦から選抜 中生の晩 ----- 極弱 高知県の中山間地に適する。農家の飯米用として普及してきた。
土佐錦 うるち 1994 中国農試 高知 中生新千本並みの中 中国55号・中系419 中生の晩 ----- 中〜やや強 やや多収 やや大粒 中新千本より約1g大きい 近畿中国四国の平坦及び中山間地に適する。吸水性が早いため、掛け米として普及。粗タンパク含量は低い
とさぴか うるち 1998 高知農技センター 高知 ナツヒカリ、はつなのり並みの良好 高育27号・H3A3 70 極早生 ----- 高い 早場米トップランナーとして高知県で育成
トドロキワセ うるち 1968 北陸農試 新潟・長野・群馬 上の下 収921・ホウネンワセ 早生 極強 多収 北陸、山陰の普通栽培、関東以西の早期栽培地帯に適する。新潟では2類
トヨニシキ うるち 1968 東北農試 岩手・宮城・秋田 中〜上の中程度で現品種では不十分 ササニシキ・奥羽239号 中生の晩〜晩生の中 やや弱〜やや強 やや強 多収 中形・やや小粒 東北中部以南の平坦地に適する。酒造用掛け米としての需要が多い。外観品質は劣る
どんとこい うるち 1995 北陸農試 兵庫・京都・三重 コシヒカリ並みの上の中 キヌヒカリ・北陸120号 中生の中 多収量 コシヒカリよりやや重い 関東以西、近畿・中国から九州の潅水直播きに適する。外観品質は良好
中生新千本 うるち 1950 愛知農試 広島・兵庫・岡山 良好で上の下 農林22号・隼 中生 ----- 安定多収 やや細長い中形 温暖地平坦部の地力中庸〜乾田肥沃地に適する。酒造用掛け米としての需要が多い。タンパク含有量低い
なごりゆき うるち 1997 新潟農試 新潟 新潟19号並み はなの舞い・新潟19号 早生の早 やや弱 新潟19号より高い 22.6gで新潟19号より重い 新潟県の標高500m以上の山間高冷地に適する
なつのたより うるち 1993 鹿児島農試 徳島・鹿児島・熊本 早期栽培コシヒカリ並みの良 ふ系125号・奥羽309号 極早生 やや弱 やや不十分 やや円形・大粒 ナツヒカリよりやや小さい 徳島市以南の海岸域、三重県の早期栽培地帯に適する。コシヒカリより早く出荷可能な売れる米。
ニシホマレ うるち 1979 宮崎総農試 福岡 トヨタマ・中国45号 中生 ----- 多収 中形 九州地方の平坦から準平坦地に適する。レイホウ、オキタマに置き換わり普及。
日本晴 うるち 1963 愛知農試 滋賀・山口・京都 くせのない米の味を示す上の下 ヤマビコ・幸風 早生 509s 中粒〜やや大粒 22〜22.5g程度 南関東から九州南部までの地域に普及。関東東海近畿以西の潅水直播きにやや適する。酒造用掛け米適性に高い評価を得ている。
ねばり勝ち うるち 1994 キリンビール 栃木 上の下 あきにしき・探系1915 晩生 ----- 多収 通常のうるち米ともち米の中間の性質を持つ新形質米。11年産は発芽不良が発生。アミロース10%程度でうるちより低い
農林22号 うるち 1943 兵庫農試 山梨・高知・広島 コシの良食味の片親として上 近畿15・近畿9 晩生 ----- 多収 やや長形 中位 温暖地西部の標高100〜400m地帯の平坦地に適する。機械化栽培に合わないため減少。
農林21号 うるち 1942 北陸農試 福島 優れている 京都旭・農林1号 中生の晩 多収 福島県の中通り平坦及び山沿いに適する。コシヒカリに置き換えられた現在は福島県で限定栽培。
はえぬき うるち 1991 山形庄内農試 山形・秋田 ササニシキ基準品種の官能試験極良上の中 庄内29号・あきたこまち 中生の晩〜晩生の早 極強 超多収 中形 山形県の平坦部に適する。耐倒伏性に強く機械収穫に適している。東北・北陸の潅水直播きに適する。香りは良
はぎのかおり うるち 1987 宮城古川農試 宮城 混米率3〜5%が最適の香り米 コガネヒカリ・F1 中生の晩 ササニシキ並多収量 みやかおりよりやや小 宮城県に適する香り米
はつこしじ うるち 1983 新潟農試 新潟 アキニシキ・はつかおり 早生の早 ----- 多収 中形・やや小粒 新潟県の平坦地帯に適する。耐病耐冷性に弱いため減少。わせじまんが後継品種。
初 星 うるち 1977 愛知農総試 福島・千葉・栃木 コシヒカリよりわずかに劣る良 コシヒカリ・喜峰 早生の早 多収 長形・やや大粒 22gとコシヒカリより2g重い 温暖平坦部標高500m以下の山間部に適する。高温年には基白または背白が発生しやすい。アミロース含有量は 20.6%
ハナエチゼン うるち 1991 福井農試 福井・富山・滋賀 コシヒカリと同等以上 越南122号・フクヒカリ 早生の早 やや強 やや強 多収 中形・やや小粒 コガネマサリと同程度 北陸、関東以西の早期栽培地帯に適、また潅水直播きにも適する。草姿が良い。外観品質光沢大
はなぶさ うるち 1998 北海道農試 北海道 良好、冷めても硬くなりにくい 道北53号・キタアケ 中生の早 やや強〜強 中〜やや強 概ね少ない やや短粒 やや軽い 北海道に適する。冷めても硬くなりにくい。彩に代わって普及中。
はやつくし うるち 1998 福岡農総試 福岡 コシヒカリと同程度優れる 初星・なつのたより 極早生 ----- やや強 やや劣る やや小粒 ハユユタカよりやや重い 福岡県の中山間地に適する。外観品質は良い
ヒエリ うるち 1900 在来種 高知 中の下 ヒエリ 中生 ----- 劣る 高知県の平坦か〜中山間地に適する香り米。窪川町が主産地、殆ど県内消費される。普通米に5〜10%ブレンドすると品質良くなる。
ひとめぼれ うるち 1991 宮城古川農試 宮城・岩手・福島 ササニシキに勝る上の中 初星・コシヒカリ 中生の晩 極強 ササニシキより多収、中 中形・大粒 ササニシキより大きい 岩手県南部、秋田県南部のササニシキ地帯に適する。ポスト・ササニシキとして登場、3年でコシヒカリに次ぐまでに生長、光沢強い。
ヒノヒカリ うるち 1989 宮崎総農試 熊本・福岡・大分 コシヒカリと同等以上で上の中 黄金晴・コシヒカリ 中生 やや弱 やや弱 中形・やや小粒 コガネマサリと同程度 暖地・温暖地西部のいもち発生及び山間を除く全域に適する。作付けは平成10年に、あきたこまち規模。光沢大
ひめのまい うるち 1991 愛媛農試 愛媛 コガネマサリを上回る コガネマサリ・松山三井 中生 ----- 中形 コガネマサリよりやや小さい 愛知県の中山間地〜平坦地に適する。
びわみのり うるち 1971 滋賀農試 滋賀 上の下 秋晴・ヤマビコ 中生 ----- 多収 中形・大粒 滋賀県の平坦地〜山麓の地力中庸〜やや秋落田に適する。酒造用掛け米として評価は高い。
フクヒカリ うるち 1977 福井農試 富山・岐阜・兵庫 コシヒカリに匹敵 コシヒカリ・フクニシキ 早生 やや強 やや長形・大粒 北陸南部の山沿い及び中山間地に適する。コシ系の早生品種として関西市場での需要が多い。北陸以南の潅水直播きにやや適する。
ホウレイ うるち 1981 愛知総農試山間技術 広島・奈良・滋賀 秋晴程度に良い トドロキワセ・アキツホ 早生 極強 中形・やや大粒 東海以西の温暖地の中山間地及び山間地に適する。岡山県での奨励品種外れで減少傾向。
北陸100号 うるち 1985 北陸農試 新潟 コシヒカリ並み コシヒカリの放射線処理 中生 ----- 高い 中形・コシより大粒 新潟県の平坦部に適する。生産農家の自家採種で継続生産されている。
松山三井 うるち 1953 愛媛農試 愛媛 良好、粘り少ない 近畿25号・大分三井120号 晩生 ----- 中形・大粒 25g程度 愛媛県の平坦地全域に適する。寿司米・酒造掛け米にも適する。タンパク含有量低く、アミロース含有量はやや高い。
祭り晴 うるち 1993 愛知農総試 愛知・島根・大阪 日本晴に勝りコシヒカリに近い極良 月の光・ミネアサヒ 早生 ----- やや強 細長形・コシヒカリと同等中粒 日本晴より1〜1.5g軽い 愛知県の平坦地に適する。日本晴、黄金晴に置き換わり普及。品質は日本晴より優れ、タンパクはコシより低く、低アミロース米
まなむすめ うるち 1997 宮城古川農試 宮城・福島 ササニシキより優れひとめぼれに近い チヨニシキ・ひとめぼれ 中生の晩 やや強 優れる 中形・やや大粒 いもち多発で市場評価を下げている宮城県西部丘陵など不適地に栽培されている。アミロースはひとめぼれと同程度
ミナミヒカリ うるち 1986 宮崎総農試 鹿児島・宮崎 晩生種の中では優れる ミナミニシキ・宮特1 晩生の晩 ----- ミナミニシキ並みに多収 中形・中粒 宮崎・鹿児島県の普通期栽培地帯に適する。後継品種の台頭で減少している。
ミネアサヒ うるち 1980 愛知総農試山間技術 愛知・熊本・福岡 コシヒカリ同様上の上 関東79・喜峰 極早生の晩 5 中〜やや円形・やや小粒 いもち常発生地での導入、多肥栽培は避ける。
ミヤコ95 うるち 1990 宮崎総農試 京都 日本晴コガネマサリより優れる上の下 あそみのり・コシヒカリ 晩生の早 ----- 細長く・やや小粒 日本晴と同程度 京都府の丹波・山城地方の平坦地に適する。アケボノ及び雑品種に換わって普及。
ミルキークイーン 新形質 1995 農研センター 福島・岐阜 コシを超えるとの評価 コシヒカリのMNU処理 早生の晩 極強 コシヒカリ並中の中 中形・中粒 コシヒカリよりやや軽い 南東北以南のコシヒカリ栽培地帯に適する。加工米飯として弁当・おにぎり、米菓原料に適する。低アミロース米
むつかおり うるち 1981 青森農試藤坂 青森 むつほまれより優り中の上 ムツニシキ・アキヒカリ 中生の中 やや強 極強 アキヒカリ並みに多収 中形 むつほまれよりやや小さい 青森県津軽中央平坦部に適する。不適地まで普及して品質が劣化、作付け抑制で減少。東北の潅水直播きに適する。
ヤマビコ うるち 1958 東海近畿農試 兵庫・岡山・京都 日本晴れ並中の上 中京旭・農林22号 早生の晩 ----- 中〜やや弱 高い やや長形・大粒 日本晴より重い 近畿、中国の平坦〜中山間地に適する。白葉枯病に弱いことから減少気味。
ヤマヒカリ うるち 1977 福井農試 三重・山口・岐阜 日本晴より良い上の下 サトミノリ・コシヒカリ 中生 ----- 形は日本晴やり短く・中粒 日本晴程度 中部、近畿、中国地方の中山間地及び山沿地帯に適する。艶がよい
ヤマホウシ うるち 1965 東海近畿農試 山口・鳥取・岐阜 日本晴に勝る中の上 ほまれ錦・農林48 早生 ----- 安定多収 中形・中粒 日本晴並み 東海以西の温暖平坦から中山間地に適する。耐倒伏性が不十分、いもち抵抗性も弱く減少。
雪化粧 うるち 1991 山形農試庄内 山形 キヨニシキ並み中程度 アキユタカ・び系94 中生の早 やや強 10a当たり750〜800kg 中粒 酒造種中精白米でも重い 酒造掛け米用・砕米率も少なく白米吸水性が良い。山形県の中山間〜平坦地帯に適する。タンパク含有量少ない。
ゆきひかり うるち 1984 北海道中央農試 北海道 きらら397より1ランク下の上の中 巴まさり・育空99号外 中生の早 中形・中粒 北海道の中央部以南に適する。キタヒカリ・ともゆたかに置き換わり普及。タンパク8.0%前後、アミロース20.5%前後
夢かほり うるち 1986 植物工学研究所 埼玉・岡山・香川 良好 月の光のプロトブラスト培養 中生の晩 極強 日本晴月の光より多収 月の光のプロトプラスト培養。月の光・日本晴栽培地帯に適する。
夢ごこち 新形質 1995 植物工学研究所 三重・栃木・茨城 コシヒカリを超える極良食味 コシヒカリのプロトブラスト培養 中生の早 コシヒカリと同程度 タンパク含有量安定して低い、温度が低いとアミロース値にブレーキがかかる17%と低アミロース 。
ヨネシロ うるち 1963 青森農試藤坂 秋田 不十分 藤坂5号・尾花沢5号 早生 中形・やや円み 東北地方、中部以西の山間涼冷地帯及び冷害多発地帯に適する。
レイホウ うるち 1969 九州農試 佐賀・熊本・福岡 日本晴並み ホウヨク・綾錦 晩生 多収 中形・中粒 ニシキホマレよりやや小さい中 九州地方の平坦地〜中山間地に適する。酒造掛け米としても利用される。アミロース含有量21.7%


 

     


 お米の話

 
   

               


キヌヒカリの話

 昭和63年に育成された「キヌヒカリ」は、平成7年の作付け面積が50,000haを超えて、作付け面積は9位に浮上した。その後横ばい状態だったが、「ササニシキ」、「日本晴」、「ゆきひかり」の減少で平成11年には「きらら」に次いで6位に浮上した。
生産地は、滋賀の11,000haを筆頭に、兵庫7,000ha、埼玉5,000ha、茨城・徳島4,000ha、静岡・和歌山、京都3,000ha、徳島2,000haなどで、これらの県では「コシヒカリ」に次ぐ品種として栽培されている。

「キヌヒカリ」は「コシヒカリ」と同じく産地適応性が高く、「コシヒカリ」の欠点とされる、耐倒伏性も改善されている。米質が良好で見面もよいことから、平成4年にベストテン入りし、減反の中でも50,000ha台の作付けを維持している。
「コシヒカリ」系品種の「キヌヒカリ」は、光沢・食味が評価されている。生産県が関東以西中心とあって粘りを含めた米質は、「コシヒカリ」に比べやや硬く、今のところ硬質系の特徴を示している。




日本晴の話

「日本晴」は「コシヒカリ」、「ササニシキ」と育成年を同じにする古い品種で、加工原料としての需要も高く現在まで生産が続いている。 食味評価の基準品種として知られる日本晴は、西方の主力銘柄として平成3年まで、100,000ha以上の作付けを維持、長らく3位の座を確保していた。しかし、「あきたこまち」、「ひとめぼれ」の登場とともに減少に転じ、平成11年産では、27,000haの第10位まで後退している。
「日本晴」は、耐倒伏性が強く多収で食味も、「旭」系の血を引いているが、現在主流の「コシヒカリ」系品種のような粘りはない。食味測定値が高くて、炊きたてはよいものの冷えると食味の低下が現れる、食味基準品としての使命も、近年の良食味新品種の台頭で、食味レベルが向上していることから、その役目も終了したといえそうだ。



むつほまれの話

青森の独自品種、「むつほまれ」は昭和61年強桿・多収だが味が悪かった「アキヒカリ」から全面的に切り替えられて主力品種になった。
「コシヒカリ」系品種に比べて、食味は下回るがコシ中心の生産体系にあって価格と品質のバランスが評価され平成6年まで作付九位の、50,000haを維持、その後40,000ha台となり、平成10年には「ササニシキ」を抜いて、7位にまで上昇した。
「むつほまれ」は、収量性も高く、主食用の中間米や酒造用米などに幅広い需要を持っている。しかし青森県では「あきたこまち」を父に持つ「津軽ロマン」をデビューさせたほか、北海道「ほしのゆめ」の増産のあって、平成11年産では33,000haに減少し9位に後退した。

平成11年は、「むつほまれ」より食味が2ランク上といわれる「ゆめあかり」がデビュー、これまで主食用・加工原料用にと用途の広かった主力品種「むつほまれ」は、平成12年産から急減する見通しにある。最も「ゆめあかり」の方が食味が上といっても収量的には今のところ、「むつほまれ」が上との指摘があり、価格的なメリットが「ゆめあかり」になければ、全面的な転換は進まないのではないかとの見方もある。青森県では、「コシヒカリ」に追いつけと「つがるおとめ」、「つがるロマン」、「むつほまれ」、「ゆめあかり」と、銘柄育成に力を入れてきたが、政府米買い入れの減少と米価低迷が加わり、先行きは大変厳しい状況といえる。このまま銘柄米主体の、生産体系を持ち続けるか、価格対応を優先した生産を推し進めるか岐路に立たされている。



ササニシキの話

「ササニシキ」は、平成5年まで150,000ha作付けされ、第2位の座を長く維持したが、大冷害以降は順次に減少し平成10年には8位まで後退、平成11年には「はえぬき」、「日本晴」等の作付けを下回る26,000haまで減少しベストテン外となった。「ササニシキ」は、良食味多収でソフトな粘りと上品な味に定評があり、土地と天候に恵まれて生産されたときの食味は、魚沼の「コシヒカリ」を上回るとされる。しかし、「ササニシキ」は、耐冷性が難で、イモチ病に弱く生育が天候に大きく左右される品種で品質のブレが大きい。このため、耐冷性が、極強で「コシヒカリ」の血が濃い「ひとめぼれ」に作付けがシフトしていった。

「ササニシキ」は「ひとめぼれ」に比べ手間を要する作りにくい品種とされ、その食味を堪能するには、適地はもちろん天候に応じたち密な栽培条件の設定が必要となる。近年のような異常気象下では栽培が難しい。一方「はえぬき」は、「ササニシキ」に変わり安定生産を目指し、「あきたこまち」を父に平成3年に育成された品種で平成9年に作付けベストテンに入りした。

平成11年には、36,000haまで作付けが増加したが、「ほしのゆめ」の急増で8位となった。「はえぬき」は広域名柄を目指す「ひとめぼれ」とは戦略をことにした山形県育成の特産銘柄で、「コシヒカリ」に似た食味と、その安定性は主食用だけではなく業務用の上位ブレンド原料としても根強い需要と人気を保っている。
減反が続く中にあって、「はえぬき」は平成11年には過去最高の作付け面積を確保している。今後県内の導入が進むことになれば、「キヌヒカリ」を抜いてベスト5に上る可能性を秘めている。



コシヒカリの話

「コシヒカリ」は、品質、食味よく劣化しにくいうえ、高温での登熟も比較的に優れていることから生産が全国に広がった。塾期別に作付け地域を分けると、極早生宮崎、鹿児島。極早生から早生が、山陰方面、早生は近畿地方。早生から中生が関東以西、北陸地方は中生で続き、普通期は福島と北陸以南の日本海側と位置づけられる。「コシヒカリ」は耐倒伏性に難があるものの、穂発芽しにくい品種のひとつのため、出穂後の倒伏が遅ければ遅いほど減収が避けられる。食味には定評があるが最も評価が高いのは新潟産で、その中でも岩船、魚沼といった山間地帯に人気がある。

「コシヒカリ」は登熟期が高温になる宮崎、鹿児島でも生産されるほど、高温にも強い特性を持っているが、さすがに平成11年産は高温には勝てず、高温障害による白未熟、被害粒の発生が増えている。良食味の「コシヒカリ」を母体に多くの品種が育成されている。品質・食味を別として、遺伝的に血の濃さだけで比較すると、次のような分類結果が示されている。「コシヒカリ」と「コシヒカリF2」、が親の「佐賀1号」、「ひとめぼれ」と「コシヒカリ」が親の、「きらり宮崎」、「ふくひかり」と「コシヒカリ」が親の、「やえこがね」、「コシヒカリ」と「フクニシキ」が親の「フクヒカリ」、「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」が親の「夢つくし」、「コシヒカリ」と「初星」が親の、「ひとめぼれ」、が第二順位、第三順位には、「あきたこまち」、「ヒノヒカリ」、「はえぬき」、「越路早生」、「ハナエチゼン」、「はなの舞」、「ゆめさんさ」、「初星」、「能登ひかり」、「ほほほの穂」、「アキニシキ」、「ミネアサヒ」、「ゴロピカリ」、「どんとこい」、「ヤマヒカリ」、「ほほえみ」、「こいごころ」など、名を連ねコシファミリーを形成している。

米は今、「コシヒカリ」の良食味を基本に耐冷・耐病・短桿、耐肥性の向上を目指して品種改良が進められている。昔の品種は、耐病・耐倒伏性に難があり、耐肥性が改善された現代品種のように栽培すると、茎が伸び過ぎてまともに実らないといわれる。
昔は肥料や農薬が豊富にはなかったため、現代の肥料多投型の品種とは性質が全く異なっており、やせた土地に適した特性を持っている。かんがいも十分ではなく、こうした土地に育つ品種は概して丈が長い。根も深く伸びて、この根を広く深く張りめぐらすことによって、乏しい肥料と水分を吸収する本能を持っている。

このため、「亀の尾」や「山田錦」といった古い品種を現在の農法で育てると、栄養過剰で繁茂し、稲体が消耗してうまく実らないという。
こうした古い銘柄の中に、「コシヒカリ」より14年前に「コシヒカリ」と同じ父を持ち、良食味米のルーツである「旭」を母として育成させた「農林21号」がある。「農林21号」は昭和17年に北陸農業試験場で育成された。心白、腹白が少なく、食味がよかったことから、北陸、山形、福島を中心として、24年には60,000haまで作付けが拡大した。

福島では16,000haを超えてトップ銘柄になったこともある。しかし長桿で倒伏しやすく、耐病・耐冷性も弱かったため、作りにくく後に誕生した「コシヒカリ」に替わっていった。「農林21号」は大粒系の「旭」を母に持つものの、「コシヒカリ」に比べてやや小粒、精米歩留まりがよく、ソフトな粘りと甘み、上品な食感が特徴だった。その食味の良さは、「ササニシキ」、「コシヒカリ」全盛期にあっても高く評価された。現在では統計上の生産量はゼロだが、血筋と食味の良さが評価され、幻の米として福島県の一部で作付けが行われている。



きららの話

「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」、「ヒノヒカリ」、「あきたこまち」に次ぐ作付け面積五位の銘柄は、北海道で84,000haと新潟コシヒカリに次ぐ作付け面積を誇る「きらら397」だ、「きらら」は、北海道米のイメージを刷新すべく、ゆきひかりに代わる期待の星としてデビュー。平成8年にはそれまで、四〜五位の座を守っていた長寿品種の「日本晴」を抜いた。

きららはアミロース含量の特徴と登熟温度に注目して選抜された品種だ。これまで比較的高めだった道産米のアミロース値を低めに誘導すべく育成された。
それまで北海道産米は、米質が固い、皮が厚い、油っ濃い、ひきにくい、白度を上げにくい、などと評価する関係者が多かった。「きらら」はこのイメージを払しょくし、9年には作付け面積が90,000haを超えるまでに増加、一挙に広域流通銘柄として台頭した。食味評価が高い地区として上川、空知が知られるが、近年は道南も良好なものが多い。ただし、作付けが広大なため「コシヒカリ」級ともいえるほどの、「きらら」から水準が低いものまで品位格差が大きいことも事実だ。品位に応じた価格差の拡大が大きなテーマとなっている。道内では、「コシヒカリ」級の食味を目指してさらに改良を行い、「きらら」に「あきたこまち」系統の食味を導入した「ほしのゆめ」が平成9年にデビューした。

また低アミロースの半もち品種として、「彩」、「はなぶさ」という新タイプの品種研究も進んでいる。
その広大な大地は、直面する米価低価格時代に対応できる大きな潜在能力を秘めている。日本の食料基地として本土とは一線を画し、主食用、業務用、加工用、酒造用など各用途別の生産体制の確立が望まれている。



新形質米の話

米の食味は、「コシ・ひとめ」などのコシ系、「ササニシキ・サトホナミ」などのササ系、「ハツシモ・あいちのかおり」などのハツシモ系に大別されるが、生産がコシ系品種に集中しているため、コメの同質化が進み、食味の差異がなく没個性的になっている。
世界的にみると米は多様な形質を持っており、これら多様な品質を利用し新たなコメ需要を喚起するために、新しい成分や形質をもつ品種の育成も進められている。一般にこうしてできたコメは、新形質米と呼ばれ、じん臓疾患でたんぱく質が制限されている人やアレルギー患者向けの低タンパク米、通常の飯米や、加工適性の向上を目的に低アミロース米などの開発が進められている。新形質米には、アミロースの固さを利用した、高アミロース米、米の香り成分が多い香り米、巨大はい芽米、有色素米、大粒米、小粒米、超多収米などもある。

低タンパク米の場合は、疾患のために含量が4%以下に制限される人のために育成されたコメだ。消化しやすいタンパク質であるグルテリンが一般米の半分に対し、消化されにくいプロラミンが三倍程度に増加した「ニホンマサリ」の突然変異処理で育成された「LGCー1」などがある。また、「コシヒカリ」を同様に突然変異処理した「LA-1」は、グロブリン含量が少なく、アレルゲンタンパク質の含量も低いことから、アレルギー患者に需要が見込まれている。既存の低タンパク米の遺伝資源を利用して育成された品種では、「中国113号」や「西南214号」などがあり、生産がコシヒカリ系品種に集中する中にあって地道な努力が続けられている。

新形質米の中で、低アミロース米は食べ比べてすぐに違いが分かる米として最も注目されている。一般の米よりアミロペクチン含量が多いことから半もち米と呼ばれ、品種によっては一般米よりもややアミロース値が低い、「夢ごこち」、「ソフト158」や、より含量が低くもち米に近い「はなぶさ」、「スノーパール」、「ミルキークィーン」などがある。半もち米のアミロース含量は、遺伝特性と登熟温度に左右され、「夢ごこち」や「ソフト158」はほとんど白濁しない。半もちコメ品種であっても、登熟温度が低いとアミロース値の低下にブレーキがかかり、その特徴である白濁の度合いも左右される傾向がある。

低アミロース米は、その含量が5〜16%であり、含量が、12〜13%程度を境に、白濁が現れ10%を下回ってくると白さを増して炊くともち臭が出るという。なお、通常の食味計測器ではうるち米のアミロース測定を前提としているため、これら半もち米の正確な含量は出てこない。
アミロース含量は遺伝的要素が大きいため、「彩」に比べは比べ「はなぶさ」の方がアミロース含量がやや低く、より白濁しやすい傾向にある。「スノーパール」は、「ミルキークイーン」に比べやや大粒で3%程度アミロース含量が低く、10%以下が多いため白濁度も強い。「スノーパール」の栽培では、出穂後10〜20日の平均気温が、22度〜27度の間で、品種特性が強く現れ低アミロースとなり白濁するという。
半もち米の特徴は「コシヒカリ」とは異なったソフトな強い粘りにある。飯米のほかに調理・加工適性に優れ、加工米飯やソフト米菓、アルファ化米、団子などの用途に加え、その特性からうるち米・もち米とのブレンド効果も期待されている。

                                                                         商経アドバイス記事転載